ダウ理論、エリオット波動、グランビルの法則は、FX界隈ではかなり有名だが、
ダウ理論からの派生だと思う。結局は、似たような感じ。
エリオットを紹介しようと思ったのは、やまが初めて月利収支プラスになったときに
取り入れたのがエリオット波動だったから。
でも、そこからもいろいろと悩んだけどね。
エリオット波動は、奥が深すぎる。そして、学者になろうとすれば、勝てない。(やまの場合は、そうだった)
なので、都合よく使うってのがミソだと思ってる。

エリオット波動の基本形は、推進5波+調整3波と言われている。

上昇トレンドの場合、5つの波を描きながら上昇し、3つの波を描きながら下降する。
上昇5波の中にも、2波と4波は、下げているが、これを修正波を読んでいる。
また、下降3波の中にも、B波は、あげている。
ここで大事なのは、上昇5波+下降3波の構成になっているということ。
さらに、必ずしも全ての相場に当てはまらないから、必死に当て込むのを練習する必要は、全くない。

エリオット波動理論、ラルフ・ネルソン・エリオットさんが提唱したらしい。
これがエリオット波動の特徴だ。
2波は、1波の起点を下回らない。
3波は、1波・3波・5波の中で、最も短くは、ならない。
4波は、1波の高値を割り込まない。
まぁ、大体のサイトで同じような説明されているから、よくわかってるよね。
1つだけ注意は、3波は、最も短くはならないが正解らしい。たまに、1番長くなるって説明してる人いるけど、あれは間違い。1波や5波が一番伸びることもよくある。でも、一番短くはならないってこと。

さて、ここからがやまの認識。
2波は、1波の起点を割らないのは、当然。だって、ダウ理論でトレンド転換になるから。
3波は、1波・3波・5波の中で、最も短くは、ならないから、3波を狙いにいきましょう。
4波は、1波の高値を割ったら、ダウの否定だから、目線はフラットに。でも、そのまま再度上昇もよくある。
結局のところ、基本形に綺麗に当てはまる事は、ほぼないって事です。
当てはまったとしても、それは、波が完成した後に、
「あぁ、綺麗な形だったなぁ」
と絵画を眺めるが如く。
エリオット波動は、よく後付け理論と言われる所以ですね。
リアルタイムで動く相場では、なんの役にも立たないとよく言われてますね。
じゃ、使えねーのかよというと、ちょっと違うと思いますね。

直近のゴールドチャーで、エリオット波動の波カウントしてみました。
絶対こうなるではなくて、こうなるかもしれないっていう程度です。

エリオット波動の波カウントは、当然ですが、1波を捉えることから始めます。
ダウ理論で、トレンド転換した波を1波とする。
波の捉え方は、過去の記事から参照してください。

これに、ダウ理論でトレンド転換したのを、まずは、1波と捉えるのです。
ダウ理論については、こちらの記事から参照してください。

ダウ理論と波の引き方からすると、こうなる。

移動平均線レベルで、調整が入ると1波確定するので、フィボナッチリトレースメントを1波に当て、
反発する2波終点の位置をある程度予測する。

多くは、この2波で、そのまま下げてしまうが、
1波終点を上抜けることで、3波が確定する。
その時点で、2波終点も確定しているので、フィボナッチエクスパンションを1波・2波に当てる。
3波または5波終点の位置をある程度予測する。

基本原則の1波の高値を割らない事は、ない。って事はない。
1波の高値を割る事はよくあります。なので、4波は、深く考えない。
2波の下落が大きければ、4波は、ヨコヨコになりやすい。
また、逆に、2波がヨコヨコなら、4波は、下落が大きくなりやすい。
良い例が見つからなかったが、こんな感じ。
2波が深く押した場合は、4波は、ヨコヨコになりやすい。

5波は、必ず3波の高値を超えるとは、限らない。
若干届かずに、下げに転換することもよくある。
そして、3波なのか5波なのか見極めるのは、すごく難しい。
そのため、5波は、ダウトレンド転換を持って、確定とする。
下のチャートでは、どっちが5波になるのかよくわからない。
左側の最高値が5波に見えるが、右側の高値が5波に見える。右側5波がたまたま高値更新していないから、下降トレンドが始まった。
なので、割って初めて、5波が確定する。


ここまでの説明で、じゃ、どうやって使うの?
ってなるはず。
1波から5波までの説明を振り返って、どこを取りにけば良いのか考えてみて欲しい。

あとは、ひたすら実際のチャートで繰り返し、精度を高めるのみ。
フィボナッチの数値もそれぞれの波で目安があるので、エリオット波動を極めたい人は、書籍を買ってみるのも良いでしょう。
